2014年5月31日土曜日

夜泣きとの格闘記録

息子の夜泣きは、それはそれは激しいものだった。いまだに夜中に1~3回は起きてしまうけれど、それでも状況はかなり良くなってきていると思う。これは半年以上にわたって夜泣きと格闘してきた記録です。もし夜泣きで苦しんでいる方がいたら、どんなに難易度の高い赤ちゃんでも諦めずに手を打てば多少は改善できるのだという希望を持ってもらえたら嬉しいです。

<生後5ヶ月~7ヶ月半 夜泣きで最も苦しむ日々>

午後7時ころに寝かしつけても息子は20~30分後には目を覚まし、それと同時に「ギャー!!」と泣き叫び、涙を流して手足をバタつかせ、背中を反らしながら30分くらい泣き続ける。この間、ミルクを飲ませてもダメ、抱っこでゆらゆら揺らしてもダメ、おひなまきをしようにも暴れるのでできず、外に連れて行ってもダメ、youtubeで赤ちゃんが泣き止むという音楽をいろいろ聞かせてもダメ、一般的に赤ちゃんが泣き止むと言われている音(ビニール袋をガサガサしたときの音や水が流れる音、ドライヤーの音、耳元で「シーっ」と言ってみる)を聞かせてもダメだった。ほとぼりが冷めるまで根気強く抱っこし続ける他なかった。落ち着きを取り戻したところから、再び抱っこで揺らして30分~2時間くらいかけて寝かしつける。

この「ギャー!!」というパニック泣き(うちではこう呼んでいた)が一晩のうちに4~5回繰り返され、おまけに午前4時か5時くらいになると息子は覚醒してしまってもう寝ないので、絶望的な気持ちで息子の遊び相手を始め、また新しい一日が始まる、という生活だった。お昼寝については、1時間近く抱っこをして寝かしつけると、たったの15分で「ギャー!!」と目を覚ましてしまうという有様だった。Sleep Trainingの記事に書いたことはこの期間に試していた。そして困ったことに、このパニック泣きは夜間だけでなく、日中にも1~2回起きていた。

抱っこのしすぎで腕の関節から不吉な音がするとか寝不足で幻覚に悩まされるとか、肉体的に辛いということはもちろんだけど、それよりも辛かったのは、何をしても息子が泣き止んでくれないということだった。「いったいどうしてこんなに泣くの?」「私の何がいけないの?」「私を母親として認めてくれていないのでは…」と思考回路がネガティブな方へと突き進み、毎日テーブルやら布団やら絨毯に突っ伏して泣いていた。寝かしつけをしていてもあまりの辛さに涙が止まらず、「お願いだから寝てよ、ママはもう疲れて死んじゃいそうだよ」と繰り返していた。今だから書けるけれど、当時は死にたいと思うことすらあった。

そんな状況下でもどうにかこうにか自分を保つことができたのは、「親を苦しませようと思って泣く子はいない」と信じていたから。うつ状態にならないために、毎日必ず外に出て誰かと話をするようにして、自分の心をポジティブな方へと持っていく努力をした。クタクタに疲れていたので辛かったけれど、子連れで出歩いていると、すれ違う人や店員さん、バスの運転手や乗り合わせたお客さんなど、あらゆる人たちが声をかけて祝福してくれるので、心の底から救われた。アメリカで子育てできて一番よかったなと思うのはこの点だった。

<生後7ヶ月半~9ヶ月 添い寝で心の不安を取り除く>

息子が生まれてからずっと、育児の参考にしている本「定本 育児の百科 松田道雄 著」によれば、生後7ヶ月ころの赤ちゃんが夜泣きをする理由は主に不安から来ているのだという。「7ヶ月になった赤ちゃんが夜に泣くのは、目がさめたとき、暗いのが不安になって、最大の保護者である母の愛撫をもとめているのだ。母親に抱かれることで安心して、まもなくねつくというのなら抱いてやるべきだ。抱くだけでなく乳もでるのなら、のませてやるべきだ。とにかく夜中におきた赤ちゃんは、早くねむらせることだ。ミルクでも母乳でも、すぐに与えて、満足させてねむらせるのがいい。深夜の授乳は、成長がすすんだり、あたたかくなったりして、赤ちゃんがもっと安眠できるようになったら、自然にやんでしまうものである」と書かれている。

夜泣きの原因が不安だと聞いても、当初私はそんなはずはないと思っていた。毎日長い時間息子を抱っこしているし、語りかけもしているのだから、愛情は充分に伝わっているはずだと思い込んでいた。けれど夜泣きが一向に治まらないので、もしかして息子はまだまだ安心できていないのかもしれない、と思うようになり、再び添い寝を始めることにした。

添い寝については賛否両論あるけれど、松田博士が「めいめいの家庭が平和にいくようにという立場からかんがえるべきである」と書いていたので、うちでは添い寝をすることにした。

息子が眠そうにしていたら、布団に寝かせて私の身体にぴったりくっつけて、おなかや背中を優しくトントンしながらミルクを飲ませる、そして息子が眠りについてからもずっと私はくっついたままでいる、という方法で添い寝をした。以前添い寝をしていたときは、息子が眠りについたら私はそばを離れてしまっていたけれど、今回はずっと一緒にいることにした。

最初はやはり20~30分ごとにモゾモゾしたり起きて泣いたりしていた。けれど1ヵ月半ものあいだ続けていたら、いつのまにかパニック泣きがなくなり、私にくっついていなくても寝られるようになり、電話や玄関のチャイムが鳴っても起きないほど眠りが深くなった。何よりも嬉しかったのは、息子がとてもよく笑うようになり、周囲から「Happy baby!」と言われるようになったので、やってよかったと思っている。

<生後9ヶ月~10ヶ月 ミルクでの寝かしつけをやめる>

そうはいっても、相変わらず夜中に何度も起きる生活が続き、さすがにもう体力的に限界を感じるようになった。私が参考にしているジーナ式の本「The Complete Sleep Guide for Contented Babies and Toddlers」によると、生後6ヶ月を過ぎた赤ちゃんが夜中に泣くのは、必ずしも空腹が理由ではないという。長いあいだにわたってミルクを飲んで寝かせるという癖を息子に植えつけてしまったけれど、離乳食が順調に進んでいることも考えて、夜間のミルクをやめてみようと決意。

ジーナがこの本の中で紹介している夜間のミルクの減らし方については、以下のとおり。赤ちゃんが眠りについてから最初に目を覚まして泣いたとき、いつも与えているミルクよりも20~30ミリリットル少ない量のミルクを飲ませ、それでも何か欲しそうにしている場合は水を飲ませて眠りに戻らせる。2回目以降は、いつもどおりに又は赤ちゃんがもっと欲しがるようならいつもより多くミルクを飲ませてよい。この影響でもし日中に飲むミルクの量が増えても気にしなくてよい。

次の日は、最初に目を覚ましたときには前日からさらに20~30ミリリットル少ない量のミルクを飲ませ、それでも足りないようなら水を飲ませて、赤ちゃんを眠りに戻らせる。2回目以降はいつもどおり又はいつも以上に多くミルクを飲ませてよい。

こんな風に、まずは最初に起きたときに飲むミルクの量を徐々に減らして、最終的には水だけで落ち着くようにする。それが達成できたら今度は2回目に目を覚ましたときに飲むミルクの量を20~30ミリリットルずつ減らしていって、最終的には水だけで眠りに戻れるようにする、というゆるやかな方法を実践した。このやり方は、ジーナも書いているように長期戦になるので、お母さんが体力的に可能なら、という条件がついている。ジーナが強調しているのは徐々に(gradually)減らしていくということ。赤ちゃんにとって、いつも飲んでいるミルクの量を減らされるというのはストレスフルなことだから、というのがその理由だった。

結局3週間かかったものの、あんなに寝なかった息子が連続して9~11時間寝るようになった!この頃に行った旅行でもすやすやと眠ってくれて、私は体力を少し回復することができて助かった。

<10ヶ月の終わり~11ヶ月 風邪をひいて元に戻る>

しかし幸せは長くは続かなかった。モントレー旅行でひいた風邪をこじらせて息子にうつしてしまった。体調を崩したことがきっかけで、息子が再び2時間ごとに泣くようになってしまい、夜間のミルクも再開するはめになってしまった!これまでの血のにじむような努力が水の泡に…。無念。


<11ヶ月~現在 動けるようになって睡眠時間が増える>

11ヶ月を過ぎて、息子が自分で動き回るようになって疲れるようになったせいか、一度に4~5時間まとめて寝てくれるようになった。寝かしつけも、布団に寝かせてトントンしていれば眠りにつくようになったので、私の身体の負担がだいぶ減った。まだミルクに頼ることもあるし、夜通し寝ることなんてないけれど、20分で目を覚ましていたころに比べたら飛躍的な進歩を遂げたと思う。