2013年5月20日月曜日

映画館


アメリカのいいところ、それは映画館の入場料が安いこと!大人は10ドル(土日になると週末割引で8ドルになる。さらに、平日の昼間だとbargainといって8ドルになるところが多い)、学生は8ドルで、多少の違い(プラスマイナス50セントくらい)はあるけれど、どこの映画館もだいたいこの通り。大学時代に約1,500本観たという映画オタクの夫にとっては天国のような安さ。夫婦で喜び勇んであちこちの映画館に行ってみた。


Cinema Rialto (エルセリートにある)

一番よく足を運ぶ映画館。上映するのはいわゆる封切の映画で、特にアクションものなど大衆受けしそうな作品を選んでいるようだ。「ルーパー」や「人生の特等席」、「クラウド・アトラス」をここで観た。Rialtoのウリは、食事をしながら映画鑑賞できるということ。ハンバーガーやピザといったアメリカンなメニューだけど、注文してから厨房で作っていて、なかなか美味しい。座席もゆったりしているし、車椅子の人専用の席も設けている。独自の試みとしては、月に1~2回、Bringing up baby!というイベントをしていて、お客さんは生後1歳未満の赤ちゃんを連れていくことができる。子育て中でも息抜きができるのはとても貴重だと思うので、こんな風に工夫をこらして頑張っている映画館はますます応援したくなってしまう。

新作ばかりではなくて、月に1~2作品ほど、昔の名作も上映している(「暗くなるまで待って」など)けど、そのときはチケットを前もって買っておかないと入場できないほど混み合う。

(夫から一言:クリスマス近くにフランク・キャプラの「我が家の楽園」をやってたんだけど、満員御礼で入れなかった。アメリカ人のキャプラ好きって本当なんだ、と実感しました)




Albany Twin (Solano通りにある)

ここはいわゆる名画座のような感じで、封切の映画ではなく、少し前に公開された作品をスタッフのチョイスで上映しているようだ。「アンナ・カレーニナ」と「The Oranges(日本では未公開)」を観た。座席は日本の映画館と同じくらいの狭さで、部屋自体も小じんまりしている。飲み物や食べ物の販売もしているけど、メニューもお味の方も正直に言っておすすめしないので、映画のあとにでもSolano Avenueにたくさんあるおいしいお店に足を運ぶのがいいと思う。この映画館の待合室にいる謎の魚の存在がいつも気になる。




Shattuck Cinema (BartのDowntown Berkeley駅の近くにある)

封切の映画を上映する、かなり規模の大きな映画館。常時8作品くらいを上映している。ここでは「世界に1つのプレイブック」を観た。公開終了間際の作品だったせいか、小さな部屋での上映で、座席もスクリーンも小さめ。飲み物や食べ物は、見たところ普通のアメリカン・ジャンクフードなのにお値段が高めだったので何も買わず…。

何度か映画館に行ってみて気がついたのだけど、日本では必ずというほど販売されている映画のパンフレット(あらすじやキャストなどについて書いてある冊子)を一度も見かけたことがない。あれは日本の映画配給会社の商戦なのだろうか?あと、映画を観終わってから日本版の公式サイトを見てみてわかったけど、宣伝の時点でずいぶんとネタバレしている気がする。「ルーパー」なんて、キャッチコピーで結末がわかってしまうし…。アメリカだと映画の予告編もストーリーが読めないように構成されていることが多いので、日本ではちょっと宣伝し過ぎなんじゃないかなと思ってしまった。

(夫から一言:日本では鑑賞困難な作品が公共図書館にたくさん揃っているのも嬉しかったですね。ビリー・ワイルダーの「少佐と少女」とか、フレデリック・ワイズマンの「チチカット・フォーリーズ」とか。まあここはアメリカなんだから当たり前っちゃ当たり前なんだけど)

2013年5月11日土曜日

お花屋さん


バークレーで過ごす初めての春。お散歩していると、今ぐらいの季節がもっとも目に美しいのかもしれないと思ってしまうほど、ありとあらゆる種類の花が咲いている。お気に入りの散歩コースであるCodonices Creek(UC villageの南側を敷地に沿って流れる小川)と、Gilman通りとSolano通りを結ぶいくつもの路地(富裕層が多く住むエリアで、きれいに手入れされたお庭が並ぶ)は、何度通っても飽きることがない。日本では見かけたことがない珍しいお花もたくさん。






ついつい家にもお花を飾りたくなって、Florist(花屋)を見かけるたびにのぞいてみるのだけど、どこを見ても日本よりお値段設定が高めな気がする。以前、個人で経営しているお花屋さんに行って、値札を出していないのでドキドキしながらも「ガーベラなら安いだろう」と思って買ったところ、カスミ草のような引き立て役のお花や葉ものを付けてくれて親切なのは嬉しいのだけど、何やかやで16ドルもしてしまいびっくりしたことがあった!

そのときは南米系のおばちゃん店員が、店内に飾ってあるお孫さんの写真を示しながら「私には子どもが4人いて…」と5本指を広げたので「え、4人?それとも5人?」と混乱しつつ(話を聞くと4人だった)身の上話などをしてそれはそれで楽しかった。

その後結局、Whole FoodsやBerkeley Bowlなどといったオーガニック系のスーパーマーケットで買うのが一番安いことがわかったので、たまの贅沢に花束を買って、自宅で生け直して飾っている。(しかし…お花を持って外を歩いていると、これがまた実によく声をかけられるのだ!)

植木や鉢ものを買いたい人はNurseryに行くとよい。Nurseryと聞くと「保育園?」と思ってしまうけれど、この場合は園芸店のこと。Gilman通りやSolano通りのお店を利用したことがあるけれど、日本のホームセンターの相場を知っている身からすると、やはり値段は高いと思う。手のひらサイズの鉢植えですら5ドル以上するので、買うのには勇気がいる。

そういえば不思議なことに、どこのお花屋さんに行っても売られているのが菊の花(英語ではmum「マム」と呼ぶ)。カリフォルニアの気候に合ってよく育つのか?それともオリエンタリズムへの憧れがあるのだろうか?日本ではすっかり仏花というイメージが定着していて、色も紫・黄色・白くらいしか思い浮かばないけれど、こちらで店頭に並ぶ菊は黄緑色やピンク、赤なんかもあるし、花の形もいろいろ種類があってかわいらしい。



2013年5月4日土曜日

バークレー周辺の治安(夜間編)


アメリカで夜間に出歩くなんて危険極まりない!とよく言われるけれど、実際のところバークレーではどうなの?という疑問をお持ちの方は少なくないと思う。そこで、怖いもの知らずで無謀な(?)私が夜歩きしてみた体験を、せっかくなのでレポートしてみたいと思う。

まず日没時間について書いておくと、4月半ばを過ぎた頃からは、20時くらいまでは日が出ている。これが8月にもなると21時まで外が明るいという状況。12月、1月あたりになるとさすがに18~19時くらいで暗くなる。これを踏まえて、日が暮れてから出歩くとどんな感じか、ということです。

<BARTのDowntown Berkeley駅の周辺>
平日の23時ころ、土日の20時ころに何度も徘徊した経験があるけれど、学生が多くてにぎやかで、ほとんどの飲食店が深夜まで営業している。ホームレスはいるけれどおとなしい。歩いていてもバス停にいても、不審者に声をかけられるということは現在までのところ一度もない。UC villageに向かう52番のバス内も安全で、おかしな人はいない。出歩くなら、もっとも人通りが多くて明るいShattuck通りを歩くのがいいと思う。細い路地に入るとどうなるかは、ちょっと保証ができないけれど。

<UCバークレー周辺>
敷地の北東に位置する、I-Houseをはじめとする単身者用の寮が並ぶあたりは、深夜まで学生(白人率が高い)が連日どんちゃん騒ぎをしていて、このあたりに住んでいる友人も「夜間はうるさい」と言っている。夜中でも出歩いている学生が多く、ハロウィンでもないのに庭先で仮装してダンスパーティーをしていたりする。人目が多いぶん、このあたりを歩くぶんには問題なさそう。

…ただし、と私には付け加えたいことがある。私がひとつ危惧しているのは、特に単身で留学される女性の身の安全のこと。今年発表された統計によると、大学の単身者用の寮内やクラスメイトとのパーティーなどでの強姦・強制わいせつ事件が急増している。2012年にバークレー周辺で起きた事件は警察に通報があったものだけで39件と過去最多、そのうちのほとんどが学生間で起きている(酒に酔った友人・知人に襲われたケース)という。以前書いた記事で扱った事件というのも、実は泥酔した男子学生が寮内にいた女子学生2人に対して強制わいせつをした、というものだった。大学で学ばれる女性の方には、こうした危険が起こりうるということを頭の片隅に入れておいていただきたいと思う。

<UCバークレーの敷地内>
これは、実をいうと夜間に歩いてみた経験がないので書けない。ただ言えることは、夜間にキャンパス内を移動する際には、専用の警備員を頼むための呼び出し器がキャンパス内にいくつもある、という事実があるということ。こういうものがあるということは…と思うと私もさすがに怖いので歩いてみたことはない。

<UC village周辺>
夜間になると昼間よりも歩行者がいないので、ある意味で安全だと思う。私はSan Pablo通りを歩いていると昼間の方が断然、おかしな人に遭遇する(どんなおかしな人たちがいるのかについては、いずれ記事にしたいと思っている)。大通りのSan Pablo通りに限らず、細い路地に入っても人が全然いないので怖い思いをすることも現在のところ一度もない。以前、マリファナらしきものを吸っている人たちを見かけたことはあったけれど、声はかけられないし襲われることもなかった。マリファナについては、「これがマリファナだ」と言われて嗅いだわけではないので断言はできないけど、煙草のような形状をしていながら臭いは煙草のものではなく植物を燃やしたときのような臭いで、かつ今までに嗅いだことがない独特の臭いだったので、おそらくあれはマリファナだったのではないかと思っている。

<El Cerrito>
バークレーとは離れているけれど、せっかくなので触れておきたいと思う。このあたりもSan Pablo通り沿いは、やはり歩行者自体がいないので不審者にも遭遇しない。22~23時くらいに歩いていても、怖い思いをしたことはない。

…と安心していたのだけど、最近になって地元民の方から「エルセリートは近年治安が悪くなってきている」という話を聞き、すっかり恐ろしくなってしまった。聞くところによると、2012年には82歳の女性が強姦され全身に激しい暴行を加えられて殺害されるという事件が起きているらしい(犯人は逮捕されていない)。それから、日系スーパーマーケットのyaoya-sanの駐車場で拳銃を使った強盗事件が起きた、とも。その方ご自身も、BARTのEl Cerrito駅の近くで不審者につけられた経験があるそうで、こうした話を聞くと、やはり油断はできないなと思ってしまった。

<おまけ>




でも大丈夫、UC villageの近所は警視庁のパトカーが巡回してくれるから。警視庁さん、まさか太平洋を越えてバークレーまで管轄しているとは驚きだぁ!…というのはもちろん冗談。先日こんな車を発見してしまったので、つい…(^_^;)ちなみに車の持ち主は、誠に失礼ながら、むしろ警視庁のお世話になったことがありそうな(と思わず夫と話し合ってしまった)人相の悪いアジア人男性であった。