2013年4月28日日曜日

これでわかる、AC Transit バス


以前は酷評してしまったAC Transit バスについて、日頃よく利用している立場から見えてきたことを追加でレポートしてみたいと思う。

<初めて利用する方への基本情報(Q&A方式)>

Q. 乗車賃はいくらですか?両替やお釣りの受領はできますか?
A. 大人は2ドル10セント(注:UCバークレーの学生は、乗車時に学生証を見せれば無料。この権利を受けるには、入学後に学生課のようなところで専用のシールを貼ってもらうことが必要)。乗車距離は問わず、一律料金です。バスによっては、ベイブリッジを渡ってサンフランシスコまで行くTransbayという種類もあり、その場合は4.2ドルかかります。
 両替はできません。また、防犯上の理由によりお釣りもでません。乗客は2.1ドルちょうどを用意するか、自分で他の乗客に声をかけて両替を頼むことになります。

 小銭の準備が面倒な場合や比較的よくバスを利用する場合は、clipperと呼ばれる電子磁気カード(日本のsuicaやicoca、pasmoのように、あらかじめお金をチャージしておけば電車やバスに乗るときに使えます。clipperだと地下鉄BARTにも乗れます)を用意しておくことを勧めます。clipperは、こちらでは割とどこにでもあるドラッグストア(Walgreens)の写真コーナーで扱っています。お金のチャージは同じくWalgreensの写真コーナーのレジか、もしくは地下鉄BARTの券売機でできます。BARTだと駅によってはできないこともあるそうですが、少なくともDowntown Berkeley、North Berkeley、El Cerrito、Ashbyの4駅ではチャージできることを確認済みです。

この券売機は操作方法が大変わかりにくいと評判なので、参考までにチャージのやり方を紹介しておきます。写真は券売機の一部です。青くて丸い部分をclipperのチャージに使います。現金を入れたあと、この青い部分にclipperを触れさせると、(写真には写っていないけれど左側に操作画面があります)画面の右側に「E Upgrade E-Purse」という表示が出るので、その隣にあるEの丸ボタンを押し、そのまま(clipperを触れさせたまま)待ち、画面に「complete」という表示が出れば、チャージ完了です。



Q. 「次はxxxです」というアナウンスが流れないのですが、どうすればいいですか?
A. 基本的には、アナウンスで次のバス停名を流すのですが、運転手によっては流さないこともあります。初めての場所に行くときは、乗車時に運転手に質問しておくのがよいと思います。そうすると、運転手は「これは行かないから、何番のバスに乗るといいよ」とか「ほら着いたよ、ここだよ」などと教えてくれます。こういうときは運転手はどんな人でも親切に答えてくれます。「これはxxxに行きますか?(Is this for xxx?)」、「このバスはxxxで停まりますか?(This bus stops at xxx?)」、「ここは私の降りるところですか?(Is this my stop?)」、この3パターンはとっさに言えるようにしておくと便利です。

Q. バスの乗り心地がよくないのですが…?
A. 日本のバスと違い、座席がふかふかしていません。金属でできた椅子に薄い布が被せてあるだけの座席で、おまけにカリフォルニアは全体的に道路の舗装状況がかなり悪いので、乗っているとお尻が痛くなります。その他にも、運転手によっては運転が荒いこともあるので、必ずしも快適ではありません。

Q. バス停ではない場所で停まったりすることがあるのは、なぜですか?
A. 運転手のなかには親切な人もいて、バスに乗りそびれそうになって慌てている人や手を振って停車を頼む人がいると、バスを停めて乗せてあげることがあります。

Q 走行中のバスが、どうやら本来のルートから外れているようなのですが…?
A 運転手のなかには、道を間違えてしまう人もいます。そういうときは、乗客が正しいルートを教えてあげます。

Q. 降車ボタンを押したのに、バスが停車しません。どうすればいいですか?
A. 運転手のなかには、ぼんやりしている人もいますし、ちょっと意地悪な人もごく稀にいます。停まってくれないときは、自分で運転手に声をかけましょう。「バスを停めてくれる?(Can you stop the bus?)」、「あなた、私の停車駅を飛ばしちゃったわね(Oh, you skipped my stop.)」などとアピールしましょう。この国では、困ったときに何も言わずに黙っていると自分が損をするだけのことが多いです。なので、権利は主張した方がよいと思います。


…こんな風に書くと、AC Transit バスって全然だめじゃん!という印象を与えてしまいそうだけど、もちろん良いところもあって憎めない可愛い奴なのだ。これは素晴らしいなと思っているのが、障害を持つ人に対する手助けが当たり前になっているところ。目が不自由だったり高齢だったりして杖をついている人がいれば、乗車時に車体を傾けてあげる。目の不自由な人には運転手は必ず行き先を尋ね、降りる場所を教えてあげる。車椅子の人が乗るときには、電動の渡し板を操作して、シートベルトで車椅子が動かないように固定するところまで運転手が担当する。降りるときも介助する。道を間違えたり停まってくれなかったりすることはあるけれど、この点についてはしっかりと社員教育されているようで、感心してしまう。

日本だと、たとえば時間通りにきっちり走行するとか、組織の秩序を守るためのマニュアル化は行き届いているけれど、こういうところで個人差が現れてくるような気がする。日本もぜひ見習って欲しいなあと思う。そしてさすがはアメリカ、弱者にやさしい国だなぁと、またひとつ好きになってしまうのだった。

2013年4月22日月曜日

ワイナリー巡り


先日、ソノマ郡(Sonoma County)のワイナリーへ出かけてきた。MBAの方々が主催するピクニックに便乗させてもらい、ドライブ気分で参加。

<HANNA>
引退したおじさんが一人で切り盛りしている、こじんまりしたワイナリー。まずはここで試飲させてもらうことに。私はワインが飲めないので香りを嗅ぐのみだったけど、最初に試した白ワインでいきなり心を奪われてしまった。お味の方も絶品らしい。他にも数種類のワインをテイスティングさせてもらったものの、夫をはじめ全員がこのワインをお買い上げ。おじさんによると、かつてJALのバイヤーが買い付けに来たことがあり、2年間にわたってファーストクラスにワインを提供したことがあるとか。


購入したワインはAlexander Valley 2006 Merlot。750ミリリットル入り、税込みで20ドル60セント


<Stryker>
先述のHANNAよりもだいぶ規模が大きく、商業化されている雰囲気が漂うワイナリー。ワインだけでなくオリジナルブランドのグッズもかなりの種類が販売されている。スタッフのおねえさんがかわいかった!







<SIMI>
この日車を運転してくださったおじさまのお勧めのワイナリー。日本で買うとかなりお値段が張るらしい。有名どころのためか試飲に訪れるお客さんが絶えない。ワイナリーの方は親切にも8種類ほど試飲させてくれた。スタッフが「これはデザートワインだよ」と薦めてくれたフルーティーな香りのワインを夫が気に入ったので購入してみることに。
※SIMIは身分証明に関して厳しいようで、パスポート以外で年齢が確認できるI.D.の提示を求められた。ちなみに上記のHannnaとStrykerでは身分証明は求められなかった。



購入したワインはAlexander Valley 2008 RIESLING。375ミリリットル入りで35ドルと、お高め。



ワインというとお金持ちの趣味のひとつだと思い込んでいたけれど、今回ちょっと覗いてみた感じでは初心者にも門戸が開かれているような印象を受けた。値段と味のよさ(もちろん好みの問題もあるけれど)が必ずしも比例するわけでもないようで、意外な発見であった。私はカクテル1杯で陽気になってしまうほどアルコールに弱い体質だけど、いつか少し足を踏み入れてみてもいいかな、と思ってしまった。

2013年4月14日日曜日

英会話の勉強


今回は、英会話がもっとできるようになるためには何から手をつければいいの?という方にぜひおすすめしたい本をご紹介。

アルク「英会話ペラペラビジネス100 CD2枚付き」 スティーブ・ソレイシィ、ロビン・ソレイシィ

100の例文(どれも難しい単語は含まないし、内容的には中学英語くらいのレベルで、「Hi.」の使い方や、相手の言ったことを聞き返す「Sorry?」の例文などから始まる)と、それぞれの例文を使った応用例が紹介されている。英会話に苦手意識のある方向け。

私は前職で、生まれて初めて外国人と電話でやりとりしたときに、頭が真っ白になって(と同時に、どうにかして相手の英語を聞き取ろうと必死すぎて相槌すら打てなかった)一言も発することができず、相手から「Hello?」「Sorry?」と何度も聞き返されてやっと「...yes,yes.OK」みたいな返事しかできなかったという苦い思い出がある。英語はある程度勉強してきたものの、会話することに慣れておらず、とっさの一言が出てこなくて困っていたときに、この本に出会った。おかげで、とりあえず言葉を繋ぐということが以前よりできるようになった。

この本のよいところは、1つの例文を何パターンもの場面で応用できて効率的なところ。たとえば、「This is for xxx.」という例文。これは、誰かに物をあげるときには「This is for you.」でいいし、誰かとレストランなどにいて自分の注文したものが運ばれてきたときには「This is for me.」と店員に言えばいい。初めての場所にバスで出かけるときには、運転手に「Is this for xxx? (これはxxxに行きますか?)」と聞けばいい。

日系スーパーマーケットで見知らぬアメリカ人につかまって「ナットウは何に効くのか?」と質問されたとき、血液の流れを良くする作用があるということを言いたかったのだけど英語で何と言うべきかわからず、悩んだ挙句「This is for blood.(これは血液のためのもの)」と苦しい回答をしたら、「ああ、circulation(血液循環)のことね!」と理解してもらえたことがあった。


アルク「起きてから寝るまで英語表現700 完全改訂版 CD付き」 吉田研作監修

必要最低限の会話はできるけど、もう少し話せるようになりたい、日本語で話しているような雑談みたいなものを英語でしてみたい、という方におすすめ。たとえば「洗濯物が溜まっちゃったわぁ」「今日は夕ご飯を作るの面倒くさいなぁ」というのを英語でどういえばいいのか書いてある。

テーマ別に和英対訳形式で日常生活に即した表現が紹介されていて、地道に1つ1つ読んでいくしかないのだけど、これをやっているとある日、映画やドラマを観ていて「あ、今のセリフ聞き取れた!」という自己満足に浸ることができるという、地味なメリットが得られる。

…とはいえ、はっきり言ってしまうと、必ずしも流暢に英語が話せなくても暮らせるので(あらゆる国の人が集まるカリフォルニアでは、外国人の友人ができたとして、彼らもまた英語が第一言語ではないことが多いので、そこまで高いレベルの英会話能力は実際のところ必要ない。妙に凝った表現を使うよりも、一番簡単な表現を使った方が通じることが多い)、「ネイティブと対等に交流できるレベルを目指したい!」という方以外は、それほど構える必要はないのでは、と思う。

大学で学ぶ方や研究職に就く方にとってはまた状況がずいぶん異なるけれど、大半の奥様にとってはUC villageとその周辺、という世界で暮らすことがメインだと思うので、参考までにUC villageの住人の第一言語に関する統計(2012年・village office作成のデータ)を紹介しようと思う。多い順に英語(35%)、中国語(17%)、韓国語(15%)、ドイツ語(6%)、スペイン語(6%)、イスラエル語(4% ※正確にいうとイスラエル語という言語はない。イスラエルの言語はヘブライ語をはじめいくつもの種類があるけれど、統計上では「イスラエル」と一括りにされていたので、そのまま記載してみた)、そして日本語については3%ということだった。1000世帯がここに住まうとして、日本人は30世帯くらい、ということらしい。

病院や警察でのやりとりはさすがにハードルが高いですが(^_^;)買い物や食事の注文さえできれば充分、生活していけます。あとは西海岸ならではの気安さからか、外食時に隣に座った人とか何となく目が合った人など、知らない人から気軽に話しかけられたりすることは割とよくあるので、そういうときにはぜひとも笑顔で(慣れないうちはテンパってしまうかもしれないけれど)応えてあげてください。

2013年4月6日土曜日

環境保護とフリーライダー


UC villageに住んでいて、これだけは何とかならないものかと嘆きたくなってしまうのが、ごみ捨て場の悲惨な状況。毎日、ここで暮らす一部の中国人たちがごみを漁っては散らかしていくのだ。UC villageの周辺にはごみ処理工場が多く、彼らは売り物になる瓶や缶、ペットボトル(回収に出すと1本あたり5セントが戻ってくる)をはじめ、壊れた電化製品でさえ持ち去っていく。

以前、ごみを捨てていたときに、赤ちゃんを抱いた中国人女性がやってきて、私が捨てたと同時に、ごみを回収し始めたことがあった。私が可燃ごみをまとめて入れた紙袋を逆さまにして中身をぶちまけた後、その袋に瓶やペットボトルを入れる、というやり方で、ごみをぶちまけたあとの無秩序は当然(?)そのまま。あ然としながらも「リサイクルしているんですか?」と聞いてみると「そうよ」との返事。赤ちゃんを片手に、紙袋を片手に去っていく女性を見て、そうか、こうやってごみ捨て場が荒らされるのか、と合点がいった。

私は環境保護団体に入っていて細々と活動しているのだけど、ここでもやはり、悲しい現実というものにしばしば直面することがある。昨年末、住人向けに講演会を開いた際(UC village全体の電力・ガス・水の消費状況やごみ排出量について発表したり、団体の紹介をしたりした)、参加者の4分の1近くを中国人のおじさんが占めていた。ふむ、中国人のなかにも環境意識の高い人がいるのだなあ、と思ったのは甘かった。彼らのお目当ては講演中に無償でふるまわれる食事だったのだ!善意で用意してくれたメンバーの思いをよそに、ここぞとばかりに何度もおかわりをし、講演の途中で帰っていく人たち。悲しかった。ひとり1ドルでもいいから参加費を徴収することで、意識の高い人たちだけに焦点を当てた方がよかったのかもしれない。

UC villageでは3月と5月、8月がもっとも大きな引越しシーズンなので、先月はそれにあわせて大規模なyard saleを行った(5月にも行う予定)。そのときもやはり、メンバーからは「配っている食べ物だけ食べて帰っていく中国人がいる…」という声が挙がっていた。善意で活動しようとするときに、free rider(ただ乗りする人)が出てくるのは仕方がないことなのだろうか?…いや、こちらも賢くならなければならない。

近く開催するkids clothes swap(子ども服の交換会。サイズが合わなくなったりして着られなくなった服を、捨てるのではなく皆で持ち寄って、欲しいと思う人にもらってもらう)では、受付で参加者の登録をしよう、という作戦に出ることに。受付で各自が持ち込んだ洋服の重さを計測し、持って帰る洋服の量は一人1袋まで、という約束事をする。会の最中には食事は出さない。などと方針を固めた。

どうやら環境のことだけ考えて活動していればいいというわけでもないらしい。対free rider作戦にも知恵を絞らないと。