2013年1月18日金曜日

事件後の対応


昨年11月末に不幸に遭遇して以来、たくさんの方からご心配いただいているので、感謝の気持ちと無事を伝えるために、その後のことを記してみようと思う。直接メッセージをくださった方も、お会いできずとも胸を痛めてくださった方も、ありがとうございました。


UC villageの対応

事件のことを知らせたその日のうちに、住民あてに事件について伝える一斉メールが送信された。アジア人女性を狙った事件とみて、英語だけでなく中国語と韓国語、日本語でもそれぞれ翻訳されたものが送られてきた。日本語のメールを見たら、いかにも自動翻訳ソフトを使って機械的に訳したという感じの変てこな文章だったけど、言葉の壁がある住民にも伝えたいというoffice側の意図がよく伝わってきて、ありがたいと思った。


警察の対応

事件から2週間のあいだに3回も警官が自宅を訪ねてきて、容疑者かもしれない男性の写真照合を行った。最初の1回は制服を着た警官で、あとの2回は私服警官だった。私服警官のときは玄関で警官自ら銀色のバッジを見せて身分証明してくれた。

写真照合の前には毎回注意喚起を受ける。それは何かというと、メガネやヒゲの有無など簡単に変化をつけられる項目だけを理由に犯人かどうかを判断しないように、というもの。A4サイズの用紙に6人の写真を載せるというのがどうやら決まりらしく、毎回6人の顔写真が配置されていた。

残念ながら3回とも犯人とおぼしき男の写真はなかったけれど、警官の話では警察でも9月の事件と11月の事件は同一犯によるアジア人女性を狙ったケースとしてみているということと、私服警官をUC villageに派遣して巡回させているということだった。実際、UC villageの敷地を歩いていると5分のあいだに3台もパトカーを見かけたこともあるし、ジョギングしている夫によると夜間にも警察官が警戒にあたっているということだった。軽犯罪だからといって、ないがしろにせずにいてくれることが嬉しい。

ミーガン法(ミーガンちゃんという女の子を襲った悲劇をきっかけに制定された、性犯罪の前科を持つ人物の個人情報を公開することを求めた法律)に基づいて作られたFamily Watchdogというサイトでは自分が住んでいるエリアを検索すると、近所に住む前科者について顔写真とフルネームに住所まで情報が公開されている。試みにアルバニー周辺の情報を探してみたけど、犯人の情報は得られなかった。警察の写真照合にも該当がなかったので、きっとあの男はまだ逮捕歴がないのだろう。

また、被害者への支援制度として、財政的なサポートを受けられることも教えてもらえた。事件に巻き込まれた影響で、病院に通ったり精神的なリハビリのために習い事を始めたりした場合、かかった費用が警察から返還されるという。結果的には私はこの制度を利用せずに元気になれたけれど、こういう制度があるということにびっくりしてしまった。


ソーシャルワーカー

当初の話では2回カウンセリングをしてくれるということだったけど、実はすでに4回も会っている。さらに今後もひと月に1回のペースでカウンセリングを続けてくれるという。親切な人で、ご本人も外国人として日本で暮らした経験があるためか、異国の地で犯罪に遭った私の立場をとても思いやってくれる。私が英語に詰まったときは日本語でも話せることもありがたい。


心情の変化

事件直後は怯えて暮らしていて、玄関のチャイムが鳴るたびに、スツールに乗って(背が低いので台がないと届かない…)ドアの覗き窓から様子を伺ってからチェーンをかけて応対する、という日々が続いた。宅配便のおにいさんに「僕を怖がらなくていいよ」と言わせてしまったこともあった(>_<)

今はもうすっかり元気になって、怯えるどころかむしろ犯人を見かけたら写真を撮って警察に提出してやろう!と構えているぐらいで、外出時にはデジカメと携帯電話を持って行くことにしている。犯人はこれまでに2回も目的を達成できているので、調子に乗っていつか本当に小さい女の子に危害を加えるとも限らない。何かしらの形で逮捕につながる証拠をつかむことができれば、と切に願っている。